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書籍 『アップタウン・キッズ』

社会学者のテリー・ウィリアムズとウィリアム・コーンブルムによるエスノグラフィ/記録文学。

現代のハーレムに生きる若者たちの息づかいが伝わってくる作品です。

そしてまた、若者たちがそれぞれの経験を書いた日誌を持ち寄り、それを読みあい、

さらに言葉を重ねるというかたちで展開された文化運動の記録でもあります。

十代で親になること、学校に通うことの難しさ、セックスやドラッグの誘惑や罠、

暴力の渦中でそれを避けつつ生きる術、働くこと、文化を担い創造的に生きること、

将来の夢や希望――ほんの一例ですが、こうしたテーマが本書で扱われています。

人間学工房の自主ゼミナールは、実はこの本に出てくる

ハーレム・ライターズ・クルーに強いインスピレーションを得て始められたものです。

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